よみがえれ!江戸時代の稲穂
 湯沢市三梨町京政の麻生敏見さん宅には江戸時代の後期、嘉永6年(1853年)の稲穂五種類を標本にして保存しています。
 麻生さん宅は湯沢市旧稲川町の皆瀬川左岸の水田をかんがいする与惣右ェ門堰を開削した末裔にあたります。麻生家は代々与惣右ェ門を襲名しており、堰開削の完成(元禄14年)から下ること150年余り、何代目の与惣右ェ門さんかは分かりませんが、自分の稲穂だけでなく地域のおそらく良く出来た稲を保存したのだと思われます。
 発見当時は和紙に包んであり嘉永6年の年号とどこの誰の、稲の品種などが墨書され、木箱に入れられ、天井裏に保存されていたそうです。
 麻生さんに発芽試験をさせてと依頼したところ、快く承諾してくださり、このたび雄勝地域振興局の方の手によってサンプルを五粒ほどずつ採取したところです。
 振興局の方の話によると発芽させるのは無理かもしれないとのことでしたが、江戸時代の稲がよみがえればと麻生さん共々期待しているところです。
 そして、その稲を地域の子供たちに植えてもらい、収穫し、江戸時代の米はどんな味だったかを体験させたいものだと思っています。子どもだけでなく地域の方全員が興味を示すことでしょう。地域活性化に繋げることも可能かもしれません。夢はどんどん膨らんでいきます。
 よみがえれ!江戸時代の稲穂よ!
稲穂の標本、嘉永6年の年号と採取場所、品種などが書かれています。
麻生家の方々が見守る中、稲の種が採取されました。
       麻生さんの熱いまなざしの中、緊張気味に振興局の方の手によって、採取されました。
       どうか発芽試験が成功しますよう、期待しています。